白石の鼻巨石群の概要
白石の鼻巨石群は、愛媛県松山市に位置する古代の巨石群で、歴史的な価値と自然の美しさを兼ね備えています。これらの巨石は、古代人が宗教的な儀式や天体観測のために使用していたと考えられており、その神秘的な雰囲気は訪れる人々を魅了しています。

松山市高浜6丁目にある白石の鼻には風光明媚な場所として隠れた景勝地としてインターネット等でも有名です。また、釣りのポイントとしても有名です。
また、鼻には古来より白石龍神社があり地元の方から「りゅうごんさん」と呼ばれ五穀豊穣・漁業の神様として崇敬が篤い場所です。

そして、白石の鼻には、これまで自然の風化(球状風化etc)・浸食などによって形成されたとされる花崗岩の巨石群がごろごろと存在していることでも知られています。それが「松山・白石の鼻巨石群」です。
地元の方は子供の頃から自然のモノと言い伝えられ、教えられていたため奇異に感じる方は少ないようですが、他所から来て初めて見る人の中にはまるで「人工的に積み上げられているよう??」とその奇観の景色に驚愕する人が少なくないです。
当ホームページの活動は、ふと、「(自然のものではなく)ホントに積み上げたものでは!」というインスピレーションから調査活動が始まり地元の方々の協力を得ながら自然ではとてもありえもない事実が次々と判明してきたのです。
太陽運行との連動性
平成20年の1年間の観測により、白石の鼻にある巨石群と太陽の運行(特に日没時の夕日の光)と連動していることが確認できました。
※注:日の入りの方位度は気象庁のホームぺージより水平線に沈むときの方位度で表しています。興居島の山並みがある分それよりやや南よりに沈みます。
春分・秋分頃の夕日

春分から約1週間、秋分までの約1週間はその空洞を通過した美しい夕日の帯(「龍が昇る道」と呼んでいます)を観ることができます。観測ポイントを少し左よりにずらせばプラス約1週間は観ることができます。春分3月20の日の入りの方位度は270.5度でした。
春分頃の夕日(平成20年3月22日撮影)

秋分頃の白石の鼻夕日(平成20年9月19日撮影)

秋分頃の白石の鼻夕日(平成22年9月24日撮影:jikatabiarukiさん贈)
夏至頃の夕日

夏至頃の夕日は、神社境内の鳥居の真下を観測ポイントとすると、前方にある3つの石(「夏至の三ツ石」と呼んでいます)がつくる仮想的なライン(溝)に夕日は沈みます。日の入りの方位度299.3度です。
冬至頃の夕日

冬至頃の夕日は観測台の斜めに加工された側壁に沿って観測すると20m程前方にある二つの向かい合った巨石(「冬至の双子岩」と呼んでいます)の隙間の間に夕日が差し込みます。日の入りの方位度は242.3度です。
観測台から冬至の双子岩の隙間を望む。

観測台から冬至頃の夕
観測台の側面と冬至の双子岩の間に夕日は沈む。
(平成20年12月14日撮影)

冬至頃の亀石を通過する神秘的な太陽光
(平成22年12月24日撮影:Kokiji,s Tさん寄贈)
巨石群の全体構成図
平成23年6月に夏至の朝日の軌道を解明しましたので、現在、白石の鼻巨石群の全体構成図は以下のようになっています。

100トンを超える巨石が積み上がっている事実
白石の鼻の中心となる三ツ石は一般には自然に積みあがったものとされています。
しかし、それらは実は推定100トンを雄に超えるであろう5つの巨石が複雑に積み重なっています。そして、その下部には無数の推定1トン近い巨石が、5つの巨石を支えています。

巨石をささえる無数の岩石群M
「自然に積みあがった」というより、「何らかの技法で組み上げた」という考えの方が自然にみえます。
地元では「三ツ石」と呼ばれるように、当初、「3つのL字型の巨石」が積みあがっていると考えていました(神社正面から見るとそう見える)。
しかし、海上側の方向から見ると5つの巨石で構成されてることが分かりました。

4つの巨石が見える。裏側にもう1つの巨石がある。

その巨大さに圧倒される研究員。上部角にマークのような跡が見える。
白石の鼻の巨石群には、人工的な設計の意図を感じさせるものが沢山あるのです。
巨石を支える無数の岩石群
白石の鼻の巨石群は海上にある三ツ石も神社横にある亀石も大地震でも台風の強風でも微動だにしなかったと伝えられています。それらを支えている構造もユニークです。

普段の平均海水面では、 海上にある三ツ石を支えている岩石群は海中に没していることが多く、よく判りませんが干潮の時はその構造がよく判ります。
小さな(といっても数100キロはあるでしょう)岩石群が100トンを超えであろう5つの巨石を強固に支えているのです。一番大きな海上側にある6mを超える巨石の下には平べったい岩石の上に台座構造で鎮座しています。
三ツ石の海側にある最大の石の下部は座布団を敷いたような台座構造となっている。

咬み合わせているように見える。

絶妙に支えているユニークな構造

絶妙に支えているユニークな構造

三角形に加工されたような岩

三角形に加工されたような岩
海上より三ツ石を望む!
4月9日に調査委員会代表とサポータの方が船で海上から撮影した三ツ石の写真を紹介します。
北側の海上から順次、南側への方向を変えて掲載しています。 陸上側からは普段、見ることができない方向の貴重な写真です。

4つの巨大な石が組みあがっている様子がよく判ります。干潮で周りの巨石も頭を見せています。

巨石を支えている座布団上の石が台座となって支えているのが良くわかります。

巨石を支えている座布団上の石が台座となって支えているのが良くわかります。

空いている空洞が東西方向、つまり春分・秋分の夕日の日の入りのラインです。中心に重心が来るように台座は傾斜をつけています。
松山城の石垣でも見られる「算木積み」に繋がる工法です。
白石の鼻は景勝地で、今でも地域の自然文化遺産ですが一般には知られていない特徴的な構造があります。
それはとてつもない歴史文化遺産の可能性があります。本格的な学術調査が必要でしょう。