日本天文考古学会の創刊号に掲載されました!

日本に新たな学問分野を切り拓くべく、昨年、発足した日本天文考古学会の機関誌の創刊号が発刊されました。

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古代の遺跡などを研究する考古学と天文学を結び付け学際的に研究しようとするものです。

会員はまだ、約50人の小規模な団体ですが、会長に秋田大学副学長の上田晴彦先生、顧問に元神奈川大学教授の宇宙物理学者の桜井邦明先生を擁して在野の意欲的な研究者が多いです。

当会は白石の鼻巨石群が二至二分の太陽軌道と巨石の空洞や配列が一致していることを実証的に証明して論じました。
また、ドローンによる空撮画像の解析から海上の巨大な組石が、意図的に切断、移動されていることを大胆に論証したり、天文シュミレータソフトのステラナビゲータを活用した樋口元康氏作成の白石の鼻における太陽軌道のシュミレーション図と実測が合致することも判りました。

天文考古学会のメンバーが各自のノウハウの水平展開や研究の切磋琢磨によって、研究が加速するのではないかと期待しております。

まだ、全論文を読めてはいませんが、記念すべき創刊号に掲載されている論文は以下です。

興味がある方は、会員外の方も購入できますので日本天文考古学会ホームページのお問い合わせのページからお申し込みください。

日本天文考古学会のホームページはこちら
https://tenmonkouko.jimdofree.com/

A4判、カラー80ページ 1冊2580円(送料含む)
※入会ご希望の方も、日本天文考古学までご連絡ください。

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1.ストーンヘンジの宇宙
樋口元康(測量士、プログラマー、天文研究家)

Google Earthや天文シュミレーションソフト(ステラナビゲータ)を縦横無尽に駆使し、ストーンヘンジの建造時代の天文図を、太陽観測、北極星観測、天の川観測について実証的に検証したレポート。ステラナビゲータの風景画像の取り込み機能を利用したシュミレーションは秀逸。

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2.天体と強い相関関係がある松山・白石の鼻巨石群について
篠澤邦彦(システムエンジニア・古代巨石文明研究家)

白石の鼻巨石群の太陽軌道との関連性を実測に基づいて論証。

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3.天文シュミレーションソフトによる古代遺跡の年代推定の試み
柳原輝明(星とイワクラ)

奈良県山添村の神野山に存在する天の川や夏・冬の大三角形を模したと想定される巨石群を、天文シュミレーションソフトに基づいてその建造年代を推定したもの。
天の川を模したとされる鍋倉渓谷は、巨石が650mにも連なる岩海で、摩訶不思議な景観です。

4.岐阜県の巨石群「金山巨石群とフナ岩の太陽観測システム」
小林由来(金山巨石群リサーチセンター)

金山巨石群は縄文期の天体観測施設として有名で、リサーチセンターの20年以上に渡る観測、研究は日本トップの研究として各紙に注目されてきた。今回、金山巨石群だけではなく、岐阜県内の他の巨石配置についてもその天体観測機能について調査レポートしている。

※以下まだ、読めていませんのでタイトルの紹介のみ

5.中国都城の中軸線設定プラン、北京城、隋唐洛陽城、隋唐長安城について
桜田和之(半導体工学)

6.前漢の二十八宿天体歴、汝陰候墓出土円儀の天文学的考察
江頭 勉(東洋天文学史)

7.天文考古学 酒船石は太陽観測機 古代人は日出、日没線の変化を知っていた!
桜井邦明(宇宙物理学者)

8.堯の都 陶寺遺跡(世界最古級の観象台遺跡)
桜田和之(半導体工学)

9.方位角の測定
平津豊(イワクラの科学的研究)

日本天文考古学の年会費は以下です。

正会員:6000円
一般会員:4000円

入会ご希望の方は、日本天文考古学までご連絡ください。
連絡先:tenmonkouko@gmail.com


 

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白石の鼻巨石群・2019年冬の観測結果

2019年冬の観測のレポートです。

松山・白石の鼻巨石群調査委員会は白石の鼻巨石群は、古代に太陽観測機能を実装した人為的な人工物であるという説を2008年から主張しています。

そのため、毎年少しづつ観測の精度を高める作業を続けております。今回、2019年の白石の鼻巨石群の冬至前後の観測の結果を備忘録として記録しておきます。

白石の鼻巨石群では、神社横の通称「亀石」に冬至頃の夕日が通過し太陽軌道が通過することが判っています。

ただ、毎日、観測に行くことは人員や気象状況により不可能なので、正確に何日から何日までというデータはまだ、不完全なところがあります。
ただ、冬至を挟んで1週間・1週間の2週間は亀石を通過する神秘的な太陽光を見ることができることは判明していました。
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(冬至頃に白石の鼻の亀石を通過する太陽光)

今年、2019年にやや驚いたのは、12/8に観測していると、ギリギリ亀石の長い空洞を太陽光が通過したのです。

(2019/12/8亀石の空洞を動画撮影)

個人的にはまだ、今日は通過しないと思っていたのですが、微かに2分程度通過したのです。冬至頃は10分程度、通過します。
太陽の軌道が至点(冬至・夏至)に近づくにつれて、毎日の太陽軌道の変動差は小さくなります。

12/8と12/22(冬至)での日の入り時の軌道は2週間で0.9度の差であり日の入りの時間は4分差です。※逆に春分(秋分)前後は太陽の動きは速く、1日で0.5度、日の入りの位置を変化させます。
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(気象庁:暦計算ページより:白石の鼻:緯度:33.9068° 経度:132.7100° 標高: 0.0 m)

 

これから考えますと、冬至を挟んで2週間/2週間の4週間程度は、太陽軌道の誤差は1.0度以内であり「亀石」を通過する神秘的な夕日を楽しむことができると考えています。
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(12/15:夕日の観賞会で亀石を通過する夕日)

 


(2014冬の夕日の観賞会の様子:佐川印刷株式会社・えひめの動画より)

また、白石の鼻は東方面は高い山が迫っているが、西方面は空が広く開いていおり、天体を観測する場所としては適してると考えている。
また、前方に興居島があることも優位に働ていると思う。
東に向かっての観測は厳しいが、西に向かっての日の入りの観測は最適である。
そして、前方に低い山並みを擁する興居島がある。観測ポイントから見ると高度は1~2度である。

もしここに興居島(低い山)がなければ、日の入りの位置の観測は困難を極めると考える。前方に興居島(低い山)があることによってつまり冬至は、あの山の端のこのあたりに沈むなど、標的となるものが確認できやすい。

もし、海や空そのものであれば、どの地点に沈んだかというのが確認できない。興居島の山並みに沈む太陽の位置と、またその間にある白石の鼻の巨石群の配置・形状と観測者の眼という3点が直線となる。その先には太陽系の中心となる太陽がある訳だ。
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(樋口元康氏作成:白石の鼻でのアナレンマ図)

樋口元康氏に作成していただいたステラナビゲータのシユミレーション図である。8の字はアナレンマ(Analemma)である。アナレンマとは、Wikipediaによると『均時差によって1年のうちに太陽の位置が8の字型を描いて運動すること。1年を通して同じ場所で同時刻に太陽を撮影し、画像を合成してはじめて浮かび上がる』太陽軌道の足跡である。

 

上図の左端のラインが冬至の太陽軌道、右端が夏至の太陽軌道となる。その中間の春分、秋分は三ツ石に沈むことがシユミレーション上も合致することが判るのである。

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(12/28日17:01分撮影、方位度241.2度:興居島の小富士の山裾に太陽は沈む。)

 

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(気象庁:暦計算ページより:1分毎の太陽軌道)

ご意見・ご質問等あればメールでメッセージください。
shiraishinohana.labo@gmail.com
以上

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