2023年冬季の調査結果~冬至頃の床石のラインの解明!
2023年冬季における白石の鼻巨石群の調査結果
白石の鼻巨石群では、冬至頃に亀石の空洞を通過する神秘的な夕日の光はこれまで知られてきました(観測点2)。
12/24~12/29に集中調査を行い、これまで不明であった観測点1にある床石のラインについて検証ができたので報告します。
※画像はクリックすると拡大します。
※亀石の空洞を通過する神秘的な夕日
※白石の鼻巨石群の全体構成
亀石の空洞を通過したのは2023/12/29は 16:13~16:23
方位度が234.1~235.7の間で、16:24からは全く入らなくなりました。
ところがそのテーブル石は近世に石材として割りとられた矢穴(くさび)のあと明確に見てとれる。
今回調査した観測点1にある床石の特徴的なラインについて冬至頃の夕日の光と合わせているという仮説を検証しました。
前面にあるテーブル石のB断面にそって割り取られたと想定できる部分に板を合わせると特徴的なラインと夕日の影が一致しました。
※テーブル石のB断面に合わせると冬至頃の夕日の光が床石のラインに合致する。
2023/12/29 時間:16:25方位度:235.9高度:7.0
但し、古代、このラインに合うタイミングをいつ測ればよいのかという問題が生じます。
例えば冬至頃の16時30分に合えば良いと考えた場合、現代であれば時計で時間を見てその時点で合うかどうかで判断すれば良いと思うのですが、古代は時計がありません。そこで私は太陽で測っていたと考えます。
※亀石の空洞から光が消えていく。
2023/12/29 時間:16:23方位度:235.7高度:7.4
観測点2で亀石の空洞を通過する夕日は、16時23分で消えます。
そのタイミングで観測点1にいる他の観測者に声をかければ、床石のラインに合うかどうかを確認できたと考えます。
今回、一人で実施しましたので亀石の空洞の光が消えてから、観測点1に移動して16時25分に床石のラインを確認しました。するとピッタリと合いました。移動に1分かかったので16時24分でもあったと思います。
つまり、亀石の空洞から光が消えるタイミングの太陽の方位度が約235.8~236.0で床石のラインと合致します。
※冬至の双子岩を通過する夕日のライン
※冬至の双子岩を通過した夕日がテーブル石のA面に沿って観測される。
2023/12/28時間:17:00方位度:241.1高度:1.0
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